家「気が付いたらものすごい放置してたな、この日記」
え「ひどいです……くすん」
家「お前はえむ子としてマンガで活躍してるじゃないか」
え「えむとえむ子は別キャラだって、何度も言ってるじゃないですか!」
 
家「まあその、ここに記録として残すほどのことがなかったというか。むしろ記録として残ってほしくないことの方が多いというか」
え「あー、変な発言が炎上を招くこともありますからね」
家「炎上まではいかなくてもさ。『最近あのマンガにはまった』みたいな記事を書いたとして、ネット上には俺よりもそのマンガに詳しい人が絶対いるわけですよ。その人の目に留まって『そこは違いますよ』とかつっこまれるのも怖いし、逆に『ファン同士仲良くしましょう!』とか言われても困るというか」
え「『いや俺、別にそこまではまったわけじゃないんだけど』とは言いにくい(笑)」
家「そんなわけでなかなかねー。まあこれはネットに限ったことでもなくて。
 こないだ職場のチームで親睦会みたいなの開いたんだけど、ゲーム関係の話題で盛り上ったのに俺はほとんど発言しませんでした」
え「ゲーマーなのに」
家「俺自身としてはゲーマーだと思ってないんだよ。ゲームに詳しい人間、ぐらいにしか自分を評価してないので、なんか話に入りにくいんだ。
セガサターンプリンセスクラウンってゲームがあって……』って話になったとき、『あ、それ俺もやったよ』って言おうとして『あーでも俺がプレイしたのはPSP版だし全エンディング見てないし……』って黙っちゃった」
え「そんなとこまで気を回さなくても(笑)」
 
家「まあそんな感じで人には内緒でやってたことのひとつ。実は俺、今シーズンからF1を観始めたんですよ」
え「F1!? 興味なさそうなのに……車の免許も持ってないのに」
家「まったくもって俺もそう思ってたんだが。スーファミF-ZEROが発売されたとき、周りが『すげー!』って興奮してるのに俺一人『何が面白いのこれ?』って反応だったくらいレースと無縁だったのに」
え「面白いですか? F1」
家「いやあもうすぐ日本GPだから公表するけど、面白いわー。ていうか、レースゲームのイメージで想像してたから面白くなさそうって先入観を持ってたみたい。
 レースゲームの世界ランキング1位の走りとかネットで見られるけど、完璧すぎて何も面白くないのね。同じようにF1は世界最高峰の自動車レースだから、当然スタッフもエンジニアもドライバーも最高峰で、完璧な仕事で0.01秒を競い合う……みたいに思ってたんだけど」
え「違うんですか?」
家「全然違った(笑) 人災から天災までトラブル続発で、完璧とはほど遠い世界であった。人間味あふれるっていうか、素人くさいっていうか……フェラーリピットクルーはもうちょっと練習しろよ! そのうち死人が出るぞ!」
 (今シーズン、フェラーリはピット作業で給油ホースを抜かずに発進する大ボケを2回もかましている)
え「トラブルが楽しいんですか?」
家「そう言っちゃうと身もフタもないんだが……要は限界ギリギリを攻めてるから、マシンもドライバーも綱渡り状態なのね。だからいつ何が起こるかわかんない。残り数周でエンジンが止まっちゃうとか」
え「それもフェラーリじゃないですか(笑)」
家「あれホントだ(笑)
 まあ他にもいろいろ俺のツボに入ってさ。メカメカしてるとこが理系のツボに入ったり、野球とかサッカーとかだと選手が多すぎて覚えられないけどF1なら20人ちょいだし(笑)
 ただ、いい時期に観始められて良かったとは思う。今期はホントに、番狂わせのレースがいっぱいあって面白かったんだよ。もう残りあと3戦だけど、最後まで盛りあがってほしいですなあ」