家「ずーっと前から思ってることなんだけど、『デュープリズムメーカー』が欲しい」
え「でゅーぷりずむめーかー? 『デュープリズム』はPSのゲームですよね?」
家「うむ。詳しいことはニコニコなどを参照してもらうとして、要はポリゴンムービーの作れるソフトが欲しい」
え「あるじゃないですか。3DCGのソフトなら山ほど」
家「そうなんだけど。例えば、ゲームだと当たり前のようにできてることが、CGのソフトだと大変だったりするわけよ。
 例えば“地面を歩く”ってのはゲームでは当然の処理だけど、CGソフトでそれをやろうとすると、まず接地判定をどうするか考えないといけない」
え「ああ、うまくやらないと足のポリゴンが地面のポリゴンを突き抜けたりするわけですね」
家「ゲームだとポリゴンモデルとは別に、当たり判定用の見えないモデルが存在して、それでオブジェクト同士の接触を判定しているんだけど。それがないCGソフトの場合、坂道とかどうすんの?っていう問題が。
 他にも、ゲームだとキャラが止まっていても『静止状態のモーション』をループしてくれる。髪がたなびいたりとか。でもCGだと、静止状態は本当に静止状態なんだよね。なにか動きを設定しない限り動いてくれない」
え「なるほど」
家「そーゆう、ゲームだったら当たり前の機能を搭載したソフトが出てきてくれないかなーと。現行のCGソフトは、結局フレームを主体に考えてるのね。そうじゃなくてモーションを主体にして、『オブジェクトをA地点からB地点まで移動 その間のモーションはCを使用』みたいにできればいいのに。
 さらに一歩進めて、パッド操作でムービーが作れるといいなーとも思う」
え「ええー?パッドって、ゲームパッドですか?」
家「発想としてはプロアクションリプレイとかTASに近いんだけど。
 パッドの各ボタンに、キャラのモーションをそれぞれ割り振っておくわけ。アクションゲームならジャンプとか攻撃だけど、そういうシーンがないなら『泣く』とか『笑う』を割り振ってもよかろう。
 それで、まずキャラAを操作してムービーを記録するのね。で、次にそのムービーを再生するわけだけど、再生中にキャラBを操作してムービーを上書きするの。そうやって次々にキャラのモーションを付け足していく。
 この方式の特徴は『リアルタイムでの操作』で、要はゲームでかっこいいリプレイを撮ろうとするみたいに、いい演技ができるまで何度もやり直したり上書きができる。
 例えばこのタイミングで花瓶の花が揺れるといいな…と思ったら、まず『花が揺れる』モーションを作り、次にパッドのボタンにそのモーションを割り振って、ムービーを再生してタイミング良くボタンを押す」
え「ふーん……よく分かんないですけど。メリットは何なんですか?」
家「んー、要は簡略化? 今までのCGのやり方だと、相手の胸を叩くシーンが2回あったとして、それぞれ別個に『胸を叩く動作』を作らなきゃいけないと思うの。でも逆に『“胸を叩く”はこれ』ってモーションを決めちゃって、それを使い回せばいいじゃん、っていう。もちろん相手によってはポリゴンが突き抜けちゃったり、立ち位置によっては手が胸まで届いてなかったりするかもしれないけど、そんなの無視無視!」