家「今日、夕飯食べながらちらっと『世にも奇妙な物語』を観たんだけど」
え「よにきみょ」
家「そんな略し方するのか? まあともかく、観て思ったんだけど、俺が思いつく短編ネタってこんな感じの話が多いなーって。いや、あまり作品化してないから俺が勝手に納得してるだけなんだけどさ」
え「『携帯輪廻』なんかは確かにそんな感じかもしれませんね」
家「うむ。で、なんで突然こんなこと言い出したかっていうとさ。俺、自分の短編作品があまり好きじゃなかったのね」
え「そーなんですか?」
家「だって、個性的なキャラが出るわけでもなし、心に残る何かがあるわけでもなし、作者独自の世界観があるわけでもなし。テーマはあるけど、テーマに沿って起承転結を並べていくだけみたいな。要するに、とっかかりの奇抜なアイデア以外は完全に型にはまってるのね。それが何かイヤだったの。
 でも、『世にも奇妙な物語』を観て、こういうのを作品としておおっぴらに発表してもいいんだって、ちょっと胸が軽くなった(笑)」
え「じゃあ、そういうの描くんですか?」
家「まあ、気が向いたらね」
 
家「そんなわけで最近思いついたネタ。タミフルですよ」
え「飲むと異常行動を起こす(のかもしれない)インフルエンザ特効薬ですね」
家「あれのパロディで『飲むと痴漢行為に走る薬』っていうのを考えたw」
え「なんなんだそれは!」
家「本当は薬の副作用による異常行動なんだけど。逆に言えば痴漢で捕まっても事前にそれを飲んでおけば、薬のせいにできるわけですよ。そんなわけで悪用するやつがでてくるの。『これさえあれば堂々と痴漢できる!』って」
え「堂々と……」
家「まあ最後は、大量服用した薬の副作用による異常行動で電車に飛び込み自殺しちゃうんだけど……ほら! 型にはまってる! だいたい誰でも思いつくだろ、こんなオチ!」
え「まあねえ……悪用ものは大抵『調子にのりすぎて大失敗』オチだから……」