AKIRA

 昨日の深夜、TBSで『AKIRA』を放送していた。何で今頃、と思ったら『スチームボーイ』の公開に合わせたのね。それならそれで、もうちょっと早い時間帯に放送してくれてもいいんだが。
 で、この映画版『AKIRA』を観るのは初めてだったのだが、「元があれだけ長い話なんだから、多分むりやり2時間に詰め込んで破綻してるんだろうな」とか思ってたら意外に良くできていて驚いた。……というか、コミック版にしても画力と世界観が売りの作品だったから、ストーリーが少しぐらいわけ分かんなくても全然楽しめちゃう。さすがに作画のクオリティはものすごいので、少なくとも観る価値は十分にある。いくらかけて作ったんだろうなー。
 個人的には、コミック版のあんなキャラやこんなキャラが、見るも無惨な扱いで死んでいくのが楽しかったり(笑)。
 初めて大友克洋の作品を観たのは、多分『工事中止命令』だったと思う。1987年作品だというから、俺はまだ小学生。もちろん当時は大友克洋なんて人のことは全然知らずに、なぜかTVで放送されたのを偶然観たのだった。とにかく「気持ち悪い」というのが印象で、それが未だに記憶の中に残っている。インパクトって大事なんだなあ。なんとかして、もう一度観てみたいのだが……。