記憶のスキマ

 以前から、どうしても名前が思い出せなくて(というか初めから知らない)困っているマンガがあった。
 それで、発作的に思い出しては、Googleで検索しまくるのだが、何しろ作品名も作者名も分からない。そんなわけで、毎回「ああ、やっぱり分からない……」と涙に暮れながら床についていたのだが、昨日ついにそれらしい作品を見つけた。


 俺の記憶の中に残っているのは
1,なんか近未来っぽい
2,婦警さんがいっぱい出てきた
3,少年誌らしからぬ、かわいい絵だった
4,自分が小学生の頃の作品である

 そして次が最大のポイントである。

5,「黄金水……浣腸のこと」 という注釈があった

 この、最後の「注釈」。これが年端もいかない当時の俺に、大きな衝撃を与えたのだった(笑)。思わず手を叩いて「なるほど!」と納得してしまった覚えがある。
 ともかく、1〜4の条件で調べまくった結果、週刊少年ジャンプの『AT Lady!』(オートマチックレディ)が該当しそうなのである。作者はのむら剛。後の岡野剛(『地獄先生ぬ〜べ〜』)である。残念ながら画像は手に入らなかったが、『ぬ〜べ〜』の作者なら確かにかわいい絵を描く。内容も「ロボット婦警さんが7体登場(7号が主人公)」ということなので、極めて合致している。また、「お色気ではなく下品なギャグが売りだった」とのことなので、5の条件も満たしている可能性が高い。
 この『AT Lady!』を紹介しているページでは、おおむね「早すぎた作品」という評価を下している。確かに、設定からしていかにも現在の萌えマンガである。当時から、そっちの属性があったということか、俺は?


 しかし、現物を手に入れていないので、俺のこの記憶の中のマンガが『AT Lady!』であるという確証がない。誰か、単行本を持っていたら調べてもらえないだろうか? 「黄金水……浣腸のこと」 という注釈が入っているかどうか!