「ん? …ちょっと待って。バカね、あたしってば。無人島だったらこんな、KEEP OUTなんてテープが張ってあるわけないじゃない。『立ち入り禁止』だなんて」
「やっと気づいたか」
「つまりこの島は本当は無人島じゃなくて、誰かが住んでいるのよ」
「うんうん」
「あれね、原住民ね! 未開の原住民が、よそ者のあたしたちに警告してるんだわ! これ以上島に立ち入ると大いなる災いが訪れるとかそういう」
「……」