相対性理論がみるみるわかる本

 昼休み、コンビニでこんな本を見つけたので買ってみた。監修:佐藤勝彦PHP研究所、500円。これが、実に良くできてる。相対性理論を語る上での前提部分からきちんと説明しているので、メチャクチャ分かりやすい。ワンコインでこんな本が買えてしまう日本って、実はオソロシイ国かもしれない(笑)。
 それはともかく、これはかなりの良書なんだけど、それでも俺が理解できなかったのが「マイケルソン-モーリーの実験」。経路によって光の伝達速度に差が出来るはず、ってなんだよー。光源も実験台も観測者も同じ地上にいるんだから、同じ慣性系にあるわけで、どっちに光が飛んでも光速度cで一定になるはずじゃないかー! ……と、ずっっっっっっと疑問に思っていた。
 ネットで検索して、よーやく理解できた。 http://www.nep.chubu.ac.jp/kisokarano_butsurigaku/19.pdf この実験、そもそもエーテルの存在実証実験だったのね。光を「波」としているのが大前提だったのだ。波なら、音速で飛ぶ飛行機から出た音が音速の二倍になったりしないように、絶対座標で速度が一定になる(逆に慣性系では速度に差が生じる)というのも納得できる。
 ただ……光には粒子性もあるわけで……速度の足し算が出来てもいいんじゃないの? やっぱりちょっと納得いかないんだよなあ。マイケルソン-モーリーの実験だけから、『光の速度は常に一定』という結論を出すのはおかしいと思うんだけど……。
 あ、それはともかく、今日は俺の誕生日です。