新撰組！ DVDボックス

http://www.tanomi.com/shop/dvd/items02065.html
　まだ終わってないってゆーのに（笑）。　とはいえ、味っ子DVDと同じぐらい欲しくてたまらない商品。
　いよいよ戊辰戦争に突入して、終局に近づいてきた『新撰組！』。前回の「源さん死す」はあんまりだったが、全体としてすげえ良くできた作品だった。“良くできた”なんて表現は、はっきりいって失礼なんだけど。
　今回の大河は、見ている人の間では大絶賛されているのに、意外に視聴率が伸びない。低いわけじゃないんだけど、20％を越えることはほとんどない。多分原因は、歴史に忠実すぎるからなんだろうなー、と思う。
　どこが忠実なんだ、てな反論が聞こえてきそうだけど、番組の節々から、三谷監督の、史実としての「新撰組」を守ろうする気持ちが伝わってくる。歴史好きには、それがたまらなく嬉しい。だけど、特に新撰組に興味がない人には、それが一種のバリアーのようになってる気がする。
　ドラマは、やっぱりキャラクターがストーリーを引っ張らなくてはならない。でも、新撰組は歴史に翻弄された集団だ。戦国武将のように、自分の力で領土を広げていった存在ではない。つまり、歴史に忠実に「新撰組」を描くと、とても受け身のドラマになってしまうのだ。
　新撰組が好きな人は、そもそもそういう時代の波にのまれていった「新撰組」を愛している。それを壊したくない。でも、一般にそんなドラマが好まれるとは考えにくい。
　新撰組ファンの三谷監督が、新撰組ファンに向けて作った作品……と見るのが正しいのだろう。