うーむ……

 『webコミック』という表現形式そのものに、最近疑問がわいている。なんだろう……まだるっこしさ? TVの中のTVを観ているというか、劇中劇というか。モニターの中の“漫画”から、モニターの前に座る読者までの間に、なにか、“壁”のようなものを感じる。製本された漫画ならストレートに伝わるものが、webに載せると、急に伝わらなくなる。
 現在、webコミック用に開発されているスクリプトプラグインは、どれも一種の「エミュレータ」だ。パソコンのモニターで、漫画(書籍)というメディアを再現しているにすぎない。これでは、この“壁”を乗り越えることはできないだろう。
 テキスト系サイトが一時期ブームになったのは、紙メディアでは不可能な表現を行ったからだと思う。同じように、webコミックも紙メディアとは違う表現が必要だ。